つくり手の想いとかたち
住む方の目線で住まいをつくり、
私たちならではの「品質」にこだわりたい。
– プランと品質にこだわり続ける想いとは –
名鉄都市開発が開発・分譲する住まいには、
強いこだわりと想いがあります。
ここでは、つくり手の目線から、
間取り(プラン)と品質へのこだわりをお伝えします。
住まう人ひとりひとりが、
長い間「人生を過ごす」場所
マンションのプランには、面積や開口部等の制約があります。また集合住宅ですから、建物全体を考えると同時にひとつひとつの専有部を考えなくてはなりません。こうした制約の中で、どのようにしてそこに長期間住む方の生活と暮らしに応えなくてはならないか、そこが私たちに常に問われているのだと思います。
例えば洗面所は、入浴前後の準備・身支度と洗顔や歯磨き・洗濯機への洗濯物の出し入れ、が主な使われ方ですが、家族の中で誰がいつどのように何を使ってその場所で過ごしているのか、その動きや必要な物、動線までも考えないとプランはつくれません。以前に多くの家族パターンにアンケートをしました。5分刻みに毎日洗面所で何をしているか、そして収納してあるものを細かく聞いてみると、私たちの想像をはるかに超える収納物がありました。毎日よく使うものから月に1,2回使うものまで、家族それぞれが個別にしまっている物もあり、大人の物も子どもの物もたくさんの物が洗面所にありました。これをどうしたらしまいやすく取り出しやすいか、ひとつひとつのシーンを思い浮かべて設計したことを覚えています。
それは「UD」として商品化されました。UDを設計している時、アンケート結果と合わせて、毎日の生活を考えながら「あったらいいな」と思うものをイラストにして、建設会社の担当者と打合せをしました。お客様からご評価をいただき、あらためて、お客様の暮らしを見据えた工夫やニーズに応えるプランの大切さを感じました。私たちがプランを考える時の源泉は「お客様の声しかない」と思いますし、そのことを意識して、常にプランのレベルを向上させていきたいと思います。
洗面室内のユーティリティスペース「UD」の開発途中のデッサン。その当時は「UTスペース(ユーティリティスペース)」と表記していました。
実際に完成した洗面室内のユーティリティスペース「UD」。おかげさまで、数多くのお客様からご好評をいただいています。
防災についても同じです。東日本大震災をきっかけに、専有部内に「ホームストッカー」を玄関に近いところに設置しましたが、考えてみれば専有部内の特定のスペースの用途を開発側が決めて実際に防災備品を設置しておく、というのは以前では考えつかなかったかもしれません。でも地震や災害についての社会の意識や位置付けが変化する中で、お客様が望んでいる安心への備えを具現化した企画だったと思います。そして備品も防災プログラムも、年々進化し変化してきているので、販売し終わったマンションでお客様の暮らしが始まった後も、定期的に管理組合と連絡を取り合い、アンケート結果を見て、改善サイクルが回っているといった取り組みを私たちは続けなければいけないと本当に思います。
名鉄都市開発では、全戸に「ホームストッカー」を標準装備。さらに、各住戸の備えや共用部の備えはもとより、防災訓練や防災知識向上をサポートする管理面の支えにも取り組んでいます。
細かいところに
その会社の考え方が表れる
玄関には、玄関としての機能と、家族らしさを表現できることの両立が大切なことだと思っています。玄関は機能が重視されがちですし、実際に収納できる靴や傘など量的なスペックはとても大切です。一方で、玄関は毎日出掛けていく家族を見送る場所だし、帰ってくる家族を出迎える場所ですから、家族らしい設えや季節の演出も大事にされているお客様がたくさんいらっしゃいます。当社が続けている「住み心地アンケート」では、靴や傘だけではなくて、趣味のものを置いている方、コートを掛けている方、アウトドア道具を並べている方もいましたね。スペースも限られていて機能も最小限である玄関プランが良い方もいれば、玄関に収納スペースや生活動線上の役割を求める方もいらっしゃる。こうした観点から生まれたのが、「ステーションスタイルクロゼット」でした。
玄関周辺を「暮らしの動線」「使いやすい収納」という視点で捉え直し、通路でもあり、収納でもあり、作業場でもある空間として捉えたプランです。家族それぞれが多用途に使える便利な収納アイテムを揃え、「暮らしの動きとモノのスムーズな関係づくり」にこだわっています。機能性によって「すっきり」した空間を作り出した上で、それぞれの家族の「らしさ」を演出できるようにしたのです。これは本当に細かい使われ方や動きを研究した積み重ねが生み出したプランだったと思います。
「MOM」活動から生まれた「ステーションスタイルクロゼット」。玄関の「すっきり」が、住まいの「らしさ」をもたらすという考え方のもと、玄関を「通路でもあり、収納でもあり、作業場でもある」ユーティリティな土間空間としました。
マンションの品質とは
「マンションの品質」というワードはとても難しい言葉です。建物自体の品質は、建築基準法や住宅性能表示制度により一定水準が定められています。施工会社に対する監理も「品質」に入りますし、お引渡後のアフターサービスも「品質」のカテゴリに入るのではないかと思います。施工技術や数値で測ることができる建築の仕様はもちろん「品質」の大きな部分を占めていると思いますが、「住みやすい・暮らしやすい・安心を感じる」水準は個々のデベロッパーの考えによるところが大きいはずです。
名鉄都市開発のマンションをご購入いただき暮らしている方々へのアンケート結果や、長年にわたるフィードバックの実績は、まさに私たちの「品質」を物語っていると思いますし、そうした満足度の調査で賞 ※ をいただき、ご評価をいただけることは大きな誇りです。社内でもお客様や第三者からの評価が重視されます。
※SUUMO AWARD 2023 首都圏「品質と価格のバランス部門」「住み続けられる住まい部門」の2部門で優秀賞を受賞
住む方の目線で住まいをつくること。名鉄都市開発ならではの「品質」にこだわること。さまざまな視点や観点からアプローチしながら、よりよい住まいづくりへの取り組みを実践していきます。
品質やプランは常に向上させていくもの
名鉄都市開発は鉄道会社のDNAがある会社ですが、鉄道会社が持つ「安全・安心」に対する極めて高度な配慮が当社にも息づいていると感じています。私たちの品質に対するこだわりや細かな部分に対する眼差しは、こうしたところから来ているのかな、とも感じています。鉄道は毎日休むことなくお客様が使い続けますが、住宅もお客様が毎日暮らし続ける生活の器ですよね。だからこそ長い期間にわたって快適に、安心と安全を感じながら、そして便利に、家族らしい暮らしができるように、という視点があるのだと思います。
名古屋鉄道の信頼・安全のDNAを継承する名鉄グループの総合デベロッパーとして、独自のチェック体制による厳しい品質管理を徹底するなど「安全・安心・快適」な住まいづくりを追求しています。
そして、時代の流れやお客様の嗜好や価値観に寄り添って、お客様の声を活かした新しいスペックや企画を「標準化」し、次の物件に採用するサイクルを止めないことも大切だと考えています。品質やプランは常に向上させていくもので、お客様の声にその源泉があり、暮らし続ける視点と、プロとして品質に対する厳しい基準を持つこと、そこに私たちの強いこだわりと想いがあります。
つくり手の想いとかたち
スタッフのご紹介
つくり手の想いとかたちEpisode 01 「住む方の目線で住まいをつくり、私たちならではの『品質』にこだわりたい。」に参加した名鉄都市開発 分譲事業本部 首都圏事業部のスタッフ