PROJECT
02
描いたのは
普遍的な造形美
ヴァンフォート メイツ川口
川口市にある国登録有形文化財、旧田中家住宅。その敷地に隣接して建つ「ヴァンフォートメイツ川口」は、旧田中家住宅に息づく普遍的な美の継承を目指した住まいです。
想 い
いつまでも愛される
住まいをつくりたい。
大正12年の建造といわれる旧田中家住宅は、英国チューダーゴシック様式の流れをくむ煉瓦造りの洋館や日本庭園の緑陰を併せ持ち、和洋折衷と大正浪漫の象徴として、一世紀近くにわたり人々の憧憬を集めてきました。この歴史ある建物や豊かな緑と調和する、住む方はもちろん地域のみなさまにも、時代を超えていつまでも愛される住まいをつくりたい。そんな想いを建築デザインの随所に込めました。
南西面の外観写真
住まい
邸宅の美意識を受け継いだ
現代のヴィンテージ
レジデンス。
旧田中家住宅の煉瓦造りの洋館との連続性に配慮し、ホワイト&ブラウン基調の色彩計画を採用。そして随所に飾り柱をあしらい、バルコニー手摺りの素材に変化をつけて表情豊かなファサードを創出。素材を吟味し、ディテールにまでこだわり抜くことで、現代のヴィンテージレジデンスと呼び得る住まいをデザインしました。
旧田中家住宅の豊かな緑との調和を目指して、「ヴァンフォートメイツ川口」には230本を超える中高木や900株以上の低木からなる植栽計画を施しました。
鋳物は川口市を代表する産業のひとつ。
その歴史は古く、平将門の乱の鎮圧に来た豪族の従者が鋳物師だったという説があります。
暮らし
美しい空間が紡ぐ、
上質のコミュニティ。
表通りに面した門からエントランスへ、瑞々しい緑に囲まれて続く約14mのアプローチは、迎賓の心をかたちにした設計。エントランスホールには、端正な折り上げ天井やステンドグラスをモチーフとしたデザインで、旧田中家住宅に施された意匠を継承。石貼りのニッチカウンターや暖炉をしつらえ、ソファをゆったりと配置した語らいのスペースも設けています。
「ヴァンフォート メイツ川口」物件概要
- ■所在地/埼玉県川口市末広1丁目
- ■構造・規模/鉄筋コンクリート造 地上8階建
- ■総戸数/72戸
- ■竣工引渡し/2008年4月
- ■施工/(株)長谷工コーポレーション
※掲載の写真は2018年10月撮影