MOM LABO

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「子供もちゃんと使いやすい共用施設」

2024.08.09

マンションにお住まいの方々のライフスタイルは多種多様です。
いわゆるファミリー世帯向けのマンションだったとしても、
子供がまだ幼いご家庭もあれば、子供が中高生になっているご家庭もあり、
あるいは妊娠中だったり、高齢の祖父母との同居を考えていたり、
ペットを飼っている方もいらっしゃいます。

マンションの共用施設とは、そんなすべての方々が使う設備や空間です。
では、さまざまな年齢や状況の方が快適に使うためには何が必要なのか。
マムボイスでは「一人ひとり」の「声」を聞いてみました。

「“私”が使いやすい共用部」をマムボイスで⾒てみる

マンションの共用施設は、購入者でありメインで使用する「大人」向けのインテリアや仕様が標準的です。また、幼い子供や高齢者などに対して、安全であること、安心して使用できることなども重視されています。そうした中で、小学生や中学生など、成長過程にある子供たちに対しても同じような配慮が必要なのではないかと、名鉄都市開発では考えました。

都市部では、学童保育の待機児童問題が発生したり、自由かつ安全に遊べる場所が減っていたりと、小中学生の放課後の過ごし方についてお困りの声もよく耳にします。

クラブ数、支援の単位数、
登録児童数及び
利用できなかった
児童数の推移

※令和5年5月1日現在(令和2年のみ7月現在)こども家庭庁調査
※本調査は平成10年より実施

そして小中学生は、一人で過ごす時間もあり、またマンション内の施設を使用するシーンも多いのが現状です。小中学生が放課後も安心して過ごせる場所、力も強くなく身体も大人になっていない子供でも一人で使用しやすい設備、そんな共用施設がマンション内にあったら、「みんなが」暮らしやすいマンションにまた一歩近づけるのではないでしょうか。

アンケートの中から、
小中学生の子供でも安全で
使いやすくするためには、
各共用部で
どんな配慮が必要なのか、
まとめてみました。
エントランス
  • 子供が座りやすい椅子
  • 防犯カメラ
  • 子供が誤ってぶつからない仕様のドア
  • ハンズフリーキー
  • 子供も操作しやすい高さのオートロック操作盤
ゴミ置き場
  • 重くないドア
  • 自動ドア
  • 防犯カメラ
  • 手洗い場
  • 子供もわかりやすい分別表記
駐輪場
  • 平置きスペース
  • 停めやすいサイクルラック
  • 他の人や自転車とぶつからない広い通路
  • 雨の日も滑りにくい通路
駐車場
  • 車を出すまでに待機できる場所
  • 安全に乗り降りできる場所
  • わかりやすく示された歩道
コミュニティスペース
  • 姿勢良く座れる勉強机
  • 集中できる個室
  • 友達と勉強できるスペース
  • 勉強用の図書
  • 漫画
  • Wi-Fi
  • 汚れにくい家具や内装
  • 親が見守れるスペース
名鉄都市開発では、
皆さんの声を元に、
子供もちゃんと
使いやすい設備、
子供も安心して過ごせる
居心地の良い
場所となるように、
各共用施設を
プランニングしてみました。
「メイツ府中中河原」で実現したスペース
01
PICKUP
共用部
エントランスラウンジ
エントランス横にはラウンジを設け、子供が使いやすいサイズの椅子や机、低めのソファを用意。木の温もりや香りが優しい雰囲気を漂わせ、子供の好奇心を惹きつけます。外出時に先に家を出てもらってエントランスで待ち合わせをしたり、忘れ物を取りに行く際に少し待機しておいてもらったりと、親にとっても便利です。
02
PICKUP
共用部
駐輪場のサイクルポート
子供でも簡単に出し入れが可能な平面のサイクルポートを採用。
03
PICKUP
共用部
ゴミ置き場
重くて開けづらいゴミ置き場の扉は、自動ドアにすることで子供はもちろん、ゴミで両手が塞がっていてもスムーズに出入り可能。防犯カメラも設置してあるので、安心してお手伝いをお願いできます。
04
PICKUP
共用部
スカイラウンジ(コミュニティスペース) 
多摩川を見晴らせる最上階の「スカイラウンジ」は、キッズスペースやコワーキングスペース、くつろぎスペースなどさまざまな世代がくつろげるようにゾーニングされた空間です。キッズスペースには子供も退屈することなく時間を過ごせるようにまんがライブラリーを用意。キッズデスクは2席分並列でき、お友達と宿題をしたり、親が隣で教えるのにも便利です。子供も利用できるコワーキングスペースには、背骨をS字形状にサポートして体幹を自然に整えるワーキングチェアや、オンライン授業など集中できる個室ブースも設けられています。くつろぎスペースには大人も子供も使いやすいビーズクッションも。親と一緒に過ごすことも、いい距離感で別々のことをして過ごすこともできるコミュニティスペースを目指しました。

小中学生への配慮という視点を新たに取り入れましたが、さまざまなアイデアを出してみると、その多くは子供だけでなく、同じく力の弱い方や身体が小さい方、他の方々にも使いやすく便利なポイントになることがわかりました。もちろんですが「子供だけ」ではなく、大人やその他の「みんな」にとっても使いやすい設備、過ごしやすい場所でなくては本末転倒です。単身者や高齢者も快適に利用できるように、使い方や過ごし方については、大人が子供にしっかり伝えることも不可欠でしょう。名鉄都市開発ではこれからも多様な視点から、マンションのあり方について考えてまいりたいと思います。