マンションにお住まいの方々のライフスタイルは多種多様です。
いわゆるファミリー世帯向けのマンションだったとしても、
子供がまだ幼いご家庭もあれば、子供が中高生になっているご家庭もあり、
あるいは妊娠中だったり、高齢の祖父母との同居を考えていたり、
ペットを飼っている方もいらっしゃいます。
マンションの共用施設とは、そんなすべての方々が使う設備や空間です。
では、さまざまな年齢や状況の方が快適に使うためには何が必要なのか。
マムボイスでは「一人ひとり」の「声」を聞いてみました。
マンションの共用施設は、購入者でありメインで使用する「大人」向けのインテリアや仕様が標準的です。また、幼い子供や高齢者などに対して、安全であること、安心して使用できることなども重視されています。そうした中で、小学生や中学生など、成長過程にある子供たちに対しても同じような配慮が必要なのではないかと、名鉄都市開発では考えました。
都市部では、学童保育の待機児童問題が発生したり、自由かつ安全に遊べる場所が減っていたりと、小中学生の放課後の過ごし方についてお困りの声もよく耳にします。
※令和5年5月1日現在(令和2年のみ7月現在)こども家庭庁調査
※本調査は平成10年より実施
そして小中学生は、一人で過ごす時間もあり、またマンション内の施設を使用するシーンも多いのが現状です。小中学生が放課後も安心して過ごせる場所、力も強くなく身体も大人になっていない子供でも一人で使用しやすい設備、そんな共用施設がマンション内にあったら、「みんなが」暮らしやすいマンションにまた一歩近づけるのではないでしょうか。
小中学生への配慮という視点を新たに取り入れましたが、さまざまなアイデアを出してみると、その多くは子供だけでなく、同じく力の弱い方や身体が小さい方、他の方々にも使いやすく便利なポイントになることがわかりました。もちろんですが「子供だけ」ではなく、大人やその他の「みんな」にとっても使いやすい設備、過ごしやすい場所でなくては本末転倒です。単身者や高齢者も快適に利用できるように、使い方や過ごし方については、大人が子供にしっかり伝えることも不可欠でしょう。名鉄都市開発ではこれからも多様な視点から、マンションのあり方について考えてまいりたいと思います。