毎日の暮らしで必ず使うキッチンは、限られたスペースを効率よく、
また使う方々それぞれの使い方にフィットすることが重要です。
名鉄都市開発では、分譲済みマンション入居者様に対して「住み心地アンケート」を実施し、
実際に暮らす中で気づいたこと、よかったこと、使いにくい点などを
定期的にお聞きし商品開発に役立てています。
その中でキッチンについては、収納しきれない小物や調理器具、
家電の置き場所などについて様々な工夫をされている様子がうかがえました。
そこで今回は改めて、キッチンカウンターそのものではなく、
キッチンスペースに「カップボード」を設置している方々に、
その形状や使用方法、しまっているもの、置いているものなどを
細かく聞いてみることにしました。
より使いやすいキッチン空間づくりのヒントを探るため、分譲マンションにお住まいで、
すでにカップボードを設置している方々を対象にインターネット調査を実施し、
「カップボードの収納力」や「使い勝手」、「お気に入りの点」など、様々なご意見をいただきました。
調査対象:首都圏在住、
分譲マンションを所有し、ご自宅のキッチンにカップボードがある方
調査人数:300名
調査方法:インターネットリサーチ
調査時期:2024年9月26日〜9月27日
カップボードをどのように購入・設置したかについては、
「分譲マンションの価格に含まれ、引き渡し時から設置されていた」という方が最も多く41.7%、
次いで「自分で既製品を購入して設置した」が36.0%でした。
また、カップボードの形状としては「収納部が上部と下部に分かれていて中央が台(カウンター)になっている」が半数以上でしたが、
「下部のみでその上が台(カウンター)になっている」「下部のみでその上が台(カウンター)になっている」という方も
一定数いらっしゃいました。
カップボードのメリットを聞いてみたところ、最も多かったのは「食器が収納できる」で50.0%、
次いで「家電(炊飯器・電子レンジ・トースター等)を置くことができる」が43.7%、
「料理関連の小物を置くことができる」が37.7%という結果でした。
他にも、「洗剤・キッチンペーパーなどの消耗品のストックを収納できる」が3割以上、
「食材が収納できる」「作業スペースとして使用することができる」「調理スペースとして使用することができる」
も2割以上という結果から、カップボードは単なる食器棚ではなく、
多目的なキッチン空間の一部として活用されていることがうかがえます。
家電が置けることをメリットとして感じられている方に、実際に置いている家電の詳細を聞いたところ、
「炊飯器」や「電子レンジ」、「トースター」が多い結果となりました。
その他にも実にさまざまなキッチン家電が挙げられています。
料理小物が置けることをメリットとして感じられている方に、実際に置いている物の詳細を聞いたところ、
鍋やフライパンなどの調理器具が多く挙げられました。
その他にもラップやキッチンペーパー、ふきんやゴミ袋、水筒や備蓄品など、
多種多様なものを置かれているようです。
置いている物だけでなく、どんな作業や調理をしているかについても詳しく聞いてみました。
食材の下ごしらえから、切ったり混ぜたり調理全般をカップボードでされている方、
料理ができた後の盛り付けやお弁当の詰め作業、配膳までの置き場として利用されている方、
置いている家電に合わせてさまざまな作業をされている方などが
多くいらっしゃることがわかりました。
カップボードに対する不満を聞いたところ、さまざまなご意見をうかがうことができました。
大きく5つの項目に分けてまとめてみたいと思います。
キッチンカウンターやカップボード以外で何か工夫をされているかを聞いたところ、
多彩なアイデアをいただくことができました。
特に、吸盤や磁石などでフックを取り付けて調理器具や小物を吊るしている方が多いようです。
皆さん工夫して収納スペースを増やしていることがうかがえます。
今回の調査を通して、皆さんがカップボードをどのように活用し、どのような不満を感じているのかが明らかになりました。
例えば、食器やキッチン家電の増加に伴う収納スペースの不足、デッドスペースの存在、コンセントや換気設備の不足といった課題が挙げられます。 一方で、限られたスペースの中で様々な工夫を凝らし、キッチンを使いやすくしようと努力されている様子もうかがえました。
食器やキッチン家電、防災備蓄品など、キッチンに収納したいものは増え続ける一方で、マンションのキッチンスペースは限られています。スペース自体を広げることは難しい場合でも、「活用できていない」スペースを「活用できるようにする」ことで、より快適なキッチンを実現できるはずです。
名鉄都市開発は、これらの課題解決に向けて、お客様にとってより快適で使いやすいキッチン空間を提供できるよう、取り組んでいきたいと思います。