MOM VOICE

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「キッチンの
カップボード」

2024.10.31

毎日の暮らしで必ず使うキッチンは、限られたスペースを効率よく、
また使う方々それぞれの使い方にフィットすることが重要です。

名鉄都市開発では、分譲済みマンション入居者様に対して「住み心地アンケート」を実施し、
実際に暮らす中で気づいたこと、よかったこと、使いにくい点などを
定期的にお聞きし商品開発に役立てています。

その中でキッチンについては、収納しきれない小物や調理器具、
家電の置き場所などについて様々な工夫をされている様子がうかがえました。
そこで今回は改めて、キッチンカウンターそのものではなく、
キッチンスペースに「カップボード」を設置している方々に、
その形状や使用方法、しまっているもの、置いているものなどを
細かく聞いてみることにしました。

キッチンにカップボードを設置されている方々に聞きました!

より使いやすいキッチン空間づくりのヒントを探るため、分譲マンションにお住まいで、
すでにカップボードを設置している方々を対象にインターネット調査を実施し、
「カップボードの収納力」や「使い勝手」、「お気に入りの点」など、様々なご意見をいただきました。

調査概要

調査対象:首都圏在住、
分譲マンションを所有し、ご自宅のキッチンにカップボードがある方
調査人数:300名
調査方法:インターネットリサーチ
調査時期:2024年9月26日〜9月27日

ご自宅のキッチンカップボードについて、当てはまるものを選択してください。
どういったタイプの
カップボードを設置していますか?

カップボードをどのように購入・設置したかについては、
「分譲マンションの価格に含まれ、引き渡し時から設置されていた」という方が最も多く41.7%、
次いで「自分で既製品を購入して設置した」が36.0%でした。
また、カップボードの形状としては「収納部が上部と下部に分かれていて中央が台(カウンター)になっている」が半数以上でしたが、
「下部のみでその上が台(カウンター)になっている」「下部のみでその上が台(カウンター)になっている」という方も
一定数いらっしゃいました。

キッチンカップボードがあって良かった・便利だと思うことを
全て選択してください。

カップボードのメリットを聞いてみたところ、最も多かったのは「食器が収納できる」で50.0%、
次いで「家電(炊飯器・電子レンジ・トースター等)を置くことができる」が43.7%、
「料理関連の小物を置くことができる」が37.7%という結果でした。

他にも、「洗剤・キッチンペーパーなどの消耗品のストックを収納できる」が3割以上、
「食材が収納できる」「作業スペースとして使用することができる」「調理スペースとして使用することができる」
も2割以上という結果から、カップボードは単なる食器棚ではなく、
多目的なキッチン空間の一部として活用されていることがうかがえます。

キッチンカップボードに置いてある
家電製品をすべて挙げてください。
(自由記述)

家電が置けることをメリットとして感じられている方に、実際に置いている家電の詳細を聞いたところ、
「炊飯器」や「電子レンジ」、「トースター」が多い結果となりました。
その他にも実にさまざまなキッチン家電が挙げられています。

食器や食材以外で、
キッチンカップボードに置いてある・収納してある
主なものを5つまで挙げてください。(自由記述)
調理器具関連
鍋(片手鍋含む)、フライパン、ボウル、まな板、包丁、お菓子用、計量器、菜箸、季節ものの調理器具、大きな調理器具
調理備品関連
ラップ、キッチンペーパー、アルミホイル、クッキングペーパー、ペーパータオル
掃除関連
ふきん、洗剤や洗剤のストック、ゴミ箱、ゴミ袋
その他
水筒、備蓄品

料理小物が置けることをメリットとして感じられている方に、実際に置いている物の詳細を聞いたところ、
鍋やフライパンなどの調理器具が多く挙げられました。
その他にもラップやキッチンペーパー、ふきんやゴミ袋、水筒や備蓄品など、
多種多様なものを置かれているようです。

キッチンカップボードで作業する作業内容、調理内容を教えてください。

置いている物だけでなく、どんな作業や調理をしているかについても詳しく聞いてみました。
食材の下ごしらえから、切ったり混ぜたり調理全般をカップボードでされている方、
料理ができた後の盛り付けやお弁当の詰め作業、配膳までの置き場として利用されている方、
置いている家電に合わせてさまざまな作業をされている方などが
多くいらっしゃることがわかりました。

キッチンカップボードに対する不満
(少しでも不満に思うこと、できれば改善したいと思うこと)
を、すべて選択してください。

カップボードに対する不満を聞いたところ、さまざまなご意見をうかがうことができました。
大きく5つの項目に分けてまとめてみたいと思います。

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「カウンターが狭い、カウンターが無い」
前述の通り、カウンターは家電を置いたり、作業をしたりとさまざまな用途に使用されています。「もっと他にも色々な家電が置けたらいいのに」「もっとスペースがあれば作業がしやすいのに」と思われている方は多いようです。「置きたいものが置けない」と回答した人の中にも詳細を聞くと、「カウンターの上にホームベーカリーを置きたい」「カウンターの上に電化製品全部並べて置きたい」と話されている方、「スペースを効率的に活用できない」と回答した人の中にも「カウンターの上がごちゃごちゃしている」と答えられた方もいらっしゃいました。またカウンターがないタイプのカップボードを設置されている方で、カウンターがあった方が良いと思われている方もいらっしゃるようです。
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「熱や蒸気がこもる」
カップボードに置かれている家電には、炊飯器や電子レンジ、トースター、電気ケトルなど、熱や蒸気を発するものが多くあります。キッチンの換気扇はコンロの上部にあるのが一般的で、カップボードの方まで換気が行き渡っていない様子が窺えます。
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「コンセントが足りない」
カップボードに置きたい家電がたくさんあるということは、それに応じてコンセントも多く必要になってくるでしょう。コンセント数に対して不満を感じられている方に、現在のコンセント数と理想のコンセント数を聞いてみたところ、現在のコンセント数で最も多いのは「2口」、理想のコンセント数では「4口」という回答が最も多い結果となりました。
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「収納量が少ない」
食器が収納できたり家電が置けることをメリットとして感じられている方が多い一方で、それでも収納量が足りていない方が多いようです。収納量が多かったら何を置きたいのか、詳細を聞いたところ、置きたいものとしてはやはり食器や家電、調理器具が多く挙げられました。具体的には「お気に入りの食器を購入して使用の有無に関係なくディスプレイとして並べたい」「食器が好きなので、気に入った食器を見つけても収納できないからと諦める事なく購入して収納したい」「普段は出さないトースターなどの調理家電や瓶などのかさばるものをしまいたい」といった声が寄せられました。
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「スペースがあるのに使いこなせない、可変性がない」
「上部スペースに手が届きにくく使いこなせない」「棚や引き出しの奥行きを使いこなせない」も含めて、「スペースを効率的に活用できない」ことに悩まれている方は多いようです。前述の「収納量が少ない」という不満も、もしかしたらスペースがあっても使いこなせていないことが原因のケースもあるかもしれません。 また、「収納にあたって棚の可変性が少ない」と回答された方にも詳細を聞くと、「背が低いので、全体的に棚の高さを下げたい」「高いところでもスライドできるようにして奥まで収納したい」「棚を増やして重ねておいてある皿を取り出しやすくしたい」など、上部や奥行き、空いているスペースを可変性によって有効活用したいというニーズが見受けられました。
ご自宅のキッチンにおいて、
キッチンカウンターでもカップボードでもないスペースで、
工夫していることがあれば教えてください。

キッチンカウンターやカップボード以外で何か工夫をされているかを聞いたところ、
多彩なアイデアをいただくことができました。
特に、吸盤や磁石などでフックを取り付けて調理器具や小物を吊るしている方が多いようです。
皆さん工夫して収納スペースを増やしていることがうかがえます。

今回の調査を通して、皆さんがカップボードをどのように活用し、どのような不満を感じているのかが明らかになりました。
例えば、食器やキッチン家電の増加に伴う収納スペースの不足、デッドスペースの存在、コンセントや換気設備の不足といった課題が挙げられます。 一方で、限られたスペースの中で様々な工夫を凝らし、キッチンを使いやすくしようと努力されている様子もうかがえました。
食器やキッチン家電、防災備蓄品など、キッチンに収納したいものは増え続ける一方で、マンションのキッチンスペースは限られています。スペース自体を広げることは難しい場合でも、「活用できていない」スペースを「活用できるようにする」ことで、より快適なキッチンを実現できるはずです。
名鉄都市開発は、これらの課題解決に向けて、お客様にとってより快適で使いやすいキッチン空間を提供できるよう、取り組んでいきたいと思います。